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【㊙桃太郎】読み聞かせにおすすめの桃太郎絵本7選と大人のための裏話

クリスマス絵本
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日本の昔話の中でも特に有名な「桃太郎」

子どもから大人まで幅広い世代に愛されており、その物語はおとぎ話の枠を超え、文化的な象徴としても親しまれています。今回は、桃太郎を題材にしたおすすめの絵本を紹介するとともに、意外と知られていない桃太郎の裏話について掘り下げてみます。

どうぞ、最後までお付き合いくださいませ。

【厳選】読み聞かせにはコレ!おすすめの桃太郎絵本7選

ひとくちに桃太郎といっても、さまざまな絵本があります。ざっと調べただけでも下記のようにバリエーションに富んだ絵本が出版されていました。

  1. 『ももたろう』 作:松谷みよ子/絵:瀬川康男
  2. 『ももたろう』作:松居 直/ 絵:赤羽末吉
  3. 『ももたろう』 作:いもとようこ
  4. 『桃太郎』画:斎藤五百枝
  5. 『ももたろう』文:広松由希子/ 絵:伊藤秀男
  6. 『うたう! ももたろう』作:スギヤマ カナヨ
  7. 『ふたりのももたろう』作:木戸 優起/ 絵:キタハラ ケンタ

当サイトで情報収集した桃太郎絵本7選を紹介します。

1.『ももたろう』 作:松谷みよ子/絵:瀬川康男

松谷みよ子さんによるこの絵本は、昔ながらの桃太郎の物語を忠実に描きながらも、温かみのある語り口が特徴です.オノマトペの擬態語がふんだんに使われ、子どもと一緒に声に出して読むのが楽しくなります。瀬川康男さんのダイナミックかつ繊細なイラストが物語をより一層引き立てています。幼児から小学生まで楽しめる一冊です。

作: 松谷 みよ子
絵: 瀬川 康男
発行所: フレーベル館

発行年:2002年

推定対象年齢:3・4・5歳~

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2.『ももたろう』作:松居 直/ 絵:赤羽末吉

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   リズミカルな擬態語と赤羽末吉さんの絵が特徴的なロングセラー絵本。子供たちが口ずさむような響きの良い言葉が魅力です。

作: 松居直
絵: 赤羽末吉
発行所: 福音館書店

発行年:1980年

推定対象年齢:4歳~

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3.『ももたろう』 作:いもとようこ

いもとようこさんによる桃太郎は、柔らかいタッチのイラストと優しい語り口が特徴です。
可愛い絵、カラフルな色使いが子供の興味をそそってくれます。犬・猿・キジとの絆や、鬼退治を通じた成長が丁寧に描かれ、家族で楽しむことができます。

作/絵: いもとようこ
発行所:岩崎書店

発行年:2001年4月

推定対象年齢:3歳~

税込価格:1,650円

ももたろう (はじめてのめいさくえほん) [ いもとようこ ]

4.『桃太郎』画:斎藤五百枝

絵の説得力が素晴らしい桃太郎絵本です。時代を感じさせる迫力ある日本画の表紙が目を引きます。1937年に初版発行された作品の復刻版として2001年に刊行されました。絵と調和した昔話らしい語り口に魅き込まれます。
絵: 齋藤 五百枝
発行所:講談社

発行年:2001年05月18日

推定対象年齢:4歳~

税込価格:1,650円

5.『ももたろう』文:広松由希子/ 絵:伊藤秀男

力強いイラストで描かれた一味違う桃太郎物語です。怠け者で暴れん坊のももたろうですが、大きな木を引っこ抜いてしまうほど力持ちです。まるで金太郎みたいなももたろうが、お殿様の命をうけて鬼退治に行きます。昔話のメッセージを学べる絵本です。

作: 広松 由希子
絵: 伊藤 秀男
発行所:岩崎書店

発行年:2009年12月31日

推定対象年齢:4歳~

税込価格」:1,430円

6.『うたう! ももたろう』作:スギヤマ カナヨ

ももたろうの歌のメロディーにのせてお話が展開する絵本。全編、歌にのせて読むことができ、楽しくももたろうの世界に入り込めます。

作/絵: スギヤマ カナヨ
発行所:赤ちゃんとママ社

発行年:2019年

推定対象年齢:3歳~

税込価格:¥1,320

7.『ふたりのももたろう』作:木戸 優起/ 絵:キタハラ ケンタ

実はももたろうは2人いた!という物語。おじいさんとおばあさんに育てられた「ももたろう」と、鬼に育てられた「ももたろう」の二重ストーリーが楽しめる仕掛け絵本です。2人のももたろうの物語が、じゃばら構造の本文により表・裏で描かれています。交差する2つの物語によって「もし自分だったら……」と想像力も倍増します。

作:木戸 優起
絵:キタハラ ケンタ
発行所:ドリームインキュベータ

発行年:2021年

推定対象年齢:小学校低学年~

税込価格:2,420円

上記、どれも垂涎ものの魅力的な絵本です。絶版となり希少性の高い作品もありますので、お求めはお急ぎください。

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大人のための桃太郎秘話|知られざる裏話

桃太郎は日本全国で語り継がれる昔話ですが、その起源や背景にはさまざまな説があります。以下では、その中でも興味深いエピソードをいくつかご紹介します。

桃太郎はなぜ桃から生まれたのか?

桃太郎が桃から生まれた理由には、古代中国の神仙思想が関係しています。桃は不老長寿をもたらす聖なるフルーツとされており、邪気を祓い、生命力や繁栄の象徴とされてきました。こうした理由から、桃から生まれた桃太郎は「幸運を運ぶ存在」として描かれることが多いのです。奈良県の纏向遺跡(まきむくいせき)からは数千個の桃の種が出土しており、3世紀頃の日本ではすでに桃が聖なるフルーツとして祭祀に使われていたことがわかります。

鬼の角と虎柄のパンツの理由

鬼が角を持ち、虎柄のパンツを履いている理由は、陰陽五行思想に基づいています。北東の方角は「鬼門」と呼ばれ、災いをもたらす方角とされていました。この鬼門は「丑虎の方角」とも呼ばれ、鬼が牛の角を持ち、虎柄のパンツを履いているのはこのためです。

.家来が猿、雉、犬である理由~それぞれの特性と役割

桃太郎の家来が猿、雉、犬である理由も陰陽五行思想に関連しています。鬼門の逆方向には猿(申)が位置し、その次に鳥(雉)と犬が続きます。このため、猿、雉、犬が桃太郎の家来として選ばれました。

それぞれ役割として、猿は忠義を示し、雉は知恵を象徴し、犬は勇気を象徴しています。この3匹が協力して鬼退治を成功させます。この動物たちはそれぞれ異なる性格や能力を持っており、協力することで困難を乗り越えるという教訓を示します。これこそ日本人が大切にしてきた「和」の精神ではないでしょうか。

鬼退治の背景

鬼退治というテーマには、時代背景や社会的なメッセージが込められているとも言われます。一説によれば、鬼ヶ島に住む「鬼」は異民族や外敵を暗示しており、それを退治することで地域社会を守るという寓意が含まれているとされています。

桃太郎の起源と変遷

桃太郎の物語の起源は、奈良時代初期に編纂された『古事記』に登場するイザナギ・イザナミ伝説に由来するとされています。イザナギが鬼を退治するために桃を投げつけたエピソードが、桃太郎の物語の元になったと考えられています。

桃太郎は岡山県の吉備地方発祥?

桃太郎の物語は岡山県吉備地方に由来するという説があります。吉備津神社や鬼ノ城など、物語に関連する地名や史跡が点在しており、これらが桃太郎伝説の基盤となったと言われています。また、「鬼」に関しては、吉備地方を侵略した外来勢力を象徴しているとも考えられています。

 桃太郎のモデルとなった吉備津彦命(きびつひこのみこと)と温羅伝説

桃太郎のモデルは、吉備津彦命(きびつひこのみこと)といれています。『古事記』と『日本書紀』に登場する神様であり、日本の第七代天皇である孝霊天皇と倭国香媛(やまとのくにかひめ)の間にできた子どもです。けれども、天皇の跡継ぎではなく、将軍という立ち位置で物語には登場します。

その昔、吉備国は温羅(うら・おんら)という鬼に支配され、人々は恐怖におののきながら暮らしていました。そこで吉備津彦命が大軍を率いて挑み、温羅を討伐します。温羅は戦いの中で雉や鯉に変身して逃げようとしましたが、吉備津彦命も鷹や鵜に変わり追跡し、最終的に捕え首を切り落としました。この温羅伝説が『桃太郎』のモデルとなったとされています。

桃太郎の物語の変遷

桃太郎の物語は、明治20年(1887年)以降、小学生用教科書「尋常小学讀本」に採用され、子供たちの間で広まりました。それ以前は、川から流れてきた桃を食べたおじいさんとおばあさんが若返り、その2人の間に誕生した男の子が桃太郎とされていました。

その後も変遷を続け、怠け者だったり2人になったりしています。桃太郎の物語には、さまざまな裏話や歴史的背景があり、知れば知るほど興味深いものです。これらの裏話を知ることで、桃太郎の物語をより深く楽しむことができるでしょう。

現代に生きる桃太郎伝説

道徳教材としての桃太郎

桃太郎の物語は、教育現場で広く利用されています。日本の小学校では、桃太郎を題材にした絵本や教科書が使われ、子供たちに道徳的な価値観や協力の大切さを教える手段として活用されています。桃太郎は、勇気、正義、忠誠心といった重要な価値観を象徴するキャラクターとして、子供たちに親しまれています

地域ごとに異なるバリエーション

桃太郎の物語は地域によって微妙に異なるバリエーションがあります。一部では鬼退治後に鬼と和解するエピソードが追加されたり、桃太郎自身が神様として崇められたりすることもあります。この多様性は、日本各地で昔話がどのように発展してきたかを知る手がかりとなります。

観光資源としての桃太郎

桃太郎の物語は、観光産業にも影響を与えています。岡山県や愛知県など、桃太郎に関連する地域では、桃太郎ゆかりの地を巡る観光ツアーや、桃太郎にちなんだお土産が販売されています。また、観光地の一部では、桃太郎の銅像やモニュメントが設置され、訪れる人々に物語の世界を楽しんでもらう工夫がされています。

岡山県で毎年開催される「ももたろう祭り」では、桃太郎に扮したパレードや鬼退治の再現劇などが行われています。

ポップカルチャーへの影響

桃太郎の物語は、日本のポップカルチャーにも大きな影響を与えています。アニメ、マンガ、映画、ゲームなど、さまざまなメディアで桃太郎が登場します。

人気アニメ『ドラゴンボール』では、主人公の孫悟空が桃太郎に似た要素を持つキャラクターとして描かれています。また、ビデオゲーム『桃太郎伝説』シリーズでは、桃太郎の冒険を題材にしたストーリーが展開され、多くのファンを魅了しています。

桃太郎一冊だけでも奥深さが伝わる日本文化がおもしろい!

桃太郎は単なる昔話ではなく、日本文化や価値観を反映した深い物語です。その魅力をさらに引き立てるためには、さまざまな視点から物語を楽しむことが大切です。今回ご紹介した絵本7選は、それぞれ異なるアプローチで桃太郎の世界を描いているので、大人も子どもも新しい発見ができるでしょう。また、裏話を知ることで、桃太郎という物語への理解と愛着がさらに深まるはずです。

ぜひ、お気に入りの絵本を手に取り、桃太郎の世界を楽しんでみてください!

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