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【絵本の世界】絵本の定義と種類|年齢別区分だけではない多様性

絵本豆知識
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絵本とは?

と問われたら「絵の本」と答えるのが普通ですが「絵のない絵本」とか「えがないえほん」という絵本も出版されているため、実はどうなのと思ってしまいます。

こうしたモヤモヤの解消と子どもや他人に説明するためにも、明確な定義を掴んでおいた方がよいでしょう。

そして、絵本にどのような種類があるかも。

ここでは絵本の定義と種類について解説します。特に、ジャンルや形式を超えて特別視されている「あかちゃん絵本」については細やかに説明します。

どうぞ最後までお付き合いください。

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絵本の定義

「絵本」を辞書で引くと、『広辞苑』には挿絵のある書籍や絵の本、絵を主とした児童用の読み物と書かれています。

また、『日本児童文学大事典』は、絵を用いてテーマやストーリーを効果的に表現したもの。『ブリタニカ国際百科事典』には、いくつかの画面を軸にストーリーを展開する本と記されています。

いずれも、絵によるストーリー展開を謳う形式的な定義です。

一方、児童文学家の松居直氏は「絵本は子どもに読ませる本ではなく、大人が子どもに読んであげる本である」と熱く語っています。続けて「耳で音を聞いて目で挿絵を読み……読んでもらう時に……大きな世界をつくっていく。自分で読んだら絵本は分からない」

この表現がいちばんしっくり来ます。

絵本は相互関係で成り立つ世界

絵本は、絵本と読み手、そして聞き手との三者の関係によって絵本として成り立っています。読み手の語りを通して絵本そのものの世界がふくらみ、聞き手の反応により読み手を支えるといった相互関係で完結する世界です。

絵本は、一般的に子どものため、特に幼児のための書籍とされています。幼児の情操教育に

重要な役割を果たし、想像力と創造性を養い、絵でストーリーの世界へ誘います。

絵本の種類①|内容による分類と作品例

絵本の分類方法はさまざまですが、内容で分けるとすれば「創作絵本」「民話・昔話絵本」「詩・言葉遊びの絵本」「知識絵本」の4つに分類されます。

それぞれについて解説します。

創作絵本の定義と作品例

創作絵本とは、読んで字のごとく作家によって創作された絵本です。

日常生活の延長線上の風景や登場人物によってストーリーが構成されるものから、夢や願望を叶えさせるファンタジー要素のものまで幅広いテーマで創作されます。

魅力あふれる個性的な主人公によって人気を博し、シリーズ化され、やがてアニメ化されたりキャラクターグッズが販売されるケースもあります。

「アンパンマン」「ババール」「ピーターラビット」などが有名です。

民話・昔ばなし絵本の定義と作品例

国や地域に伝わる昔話や学校教科書などで繰り返し取り上げられてきた童話による絵本です。

あえて絵本として出版せずに、岩手県遠野市のように「語り部による昔話」として子どもたちや観光客に「語り聞かせ」ている地域も少なくありません。

テーマは、地域特有の文化や実話をもとにした作品から単純明快な作品、道徳的なものなどがあります。言葉のリズムや文の流れにすぐれ、重要な児童文学として位置づけられています。

「遠野物語」「おいもころころ」「てぶくろ」「クリスマスの小屋」などは、多くの人に語り継がれてきた名作です。

ことばあそび絵本の定義と作品例

ことばあそび絵本は、子どもが音や目に見える物に興味を示しだした段階で、言葉への関心を育み、物と言葉との一致へと誘導します。

あいうえお絵本や認識絵本、童謡絵本・生活絵本などが含まれます。

特に「あいうえお絵本」は、日本の母語である「あいうえお」を楽しく遊びながら身に着けられる知育教材の一つであり、絵を観ながら一緒になって読める絵本です。

例として「ことばあそびうた/谷川俊太郎」「あいうえおの本/安野光雅」「すてきなひらがな/五味太郎」があります。

知識絵本(認識絵本)の定義と作品例

知識絵本とは、子どもの体験や知識欲をサポートする資料となるような絵本をいいます。写真絵本や知識を与える絵本、動物や乗り物の図鑑などが該当します。

説明的要素が強く、読み聞かせには不向きといわれていますが、子どもが疑問を解決していくプロセスを共有できるのは貴重な体験です。子どもの反応を観察しながら、遠巻きにサポートするのが望ましいでしょう。

作品例としては「はなのあなのはなし」「ぼく、だんごむし」「雑草のくらし」「木の本」「水の旅」などがあります。

絵本の種類②|様式的区分と画材・対象年齢による分類

絵本の分類は、施設によって異なるケースもあります。たとえば、大きさや作家別に分けている図書館があれば、絵本の様式で分けている学校もあります。

以下の表は分類方法とそれぞれに該当する絵本の種類です。

ご参照ください。

区分方法様式的区分画材的区分障害者用絵本年齢別区分
種類文字なし絵本
開く絵本
仕掛け絵本
大型絵本
小型絵本
積み木絵本
クレパスやインクによる絵本
写真絵本
貼り絵絵本
切り絵絵本
版画絵本
組み木絵本
布の絵本
触る絵本
あかちゃん絵本
幼児用絵本
児童用絵本
大人用絵本

  

区分は目安|その時もっとも読みたい絵本がいちばん!

図書館や本屋さんで絵本を探すとき、ファンタジー絵本とかナンセンス絵本・パロディ絵本などと区分されている場合もあります。これらは内容による創作絵本を、より細かく分類したに過ぎません。

一般的には、民話・昔ばなし絵本のコーナーと年齢別、または作家別に区分されています。

カテゴリーを絞りながら、背表紙の雰囲気や表紙のインパクトで選ぶのもよいでしょう。

もちろん、読みたい絵本が決まっていたり、好きな作家がいたりしたらそれがいちばんです。

絵本を探す時間も読む時間も、ワクワク感で満たされます。

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